海の手記

報告と記録

わからない

考えるのが好きで、考えてしまう自分が嫌いです。
生きる意味とか、死ねる理由とか、きっと普通はこんなに考えたりしない。世の中には、そうやって考えてしまう自分に優越感を抱くひとたちもいるようですけれど、ぼくにあるのは、どうしようもない劣等感です。考えずに生きていられるほうが、ずっとずっと幸せだと思います。
ふと自分のつくりあげてきた価値観や哲学が、まるで無価値かもしれないという不安に襲われた時の気持ちとか、そんな色々を、誰かにわかってほしいのか、はたまたほしくないのか、時々わからなくなります。わかるわけがないという諦観も、それでももしかしたらという未練も、どちらも本当にみじめで、切ないね。ぼくは自己愛の化物です。
最近ぼくはすこしだけ、やさしくなってしまった。やさしさとよわさは同義で、それが良い傾向なのか悪い傾向なのか、ぼくには判然としないけれど、どうやら人は人を変えられないというのはぼくがそう思いたかっただけだったようです。ほんのすこしではあるけれど、自分でも驚きの変化で、死ぬまで変わらないだろうと思っていたぼくの性質も、まだ救われる余地があるのかもしれません。最後に、敬愛するthe cabsというバンドの曲の一部を引用しようと思います。

救われたのは君のせいだよ
「僕たちに明日はない」the cabs

なんて素敵な愛の形なんだろう。
それでは大好きなひとたち、どうか自愛を。
好きだよ。