海の手記

報告と記録

おんがく

最近はわりと精神的に不安定です。つまりそれは音楽的にはとても良い状態という意味で、また暗い音楽がぼくの中で燻り始めました。
こうやって自分の中の暗い部分や、弱い部分を曲にしていると、バンドという形態を無視して、自分の独り善がりになってしまっているような気がして、本当はぼくはもっと明るい曲や楽しい曲をつくるべきなのではないだろうかと考えてしまいます。明るく振る舞ったり、気持ち悪く笑みを浮かべるのと同様、やろうとすればそういった音楽をつくることなんて造作もない筈です。けれど、ぼくは何かを創造する以上は、図々しくも自分を表現者だと思うことにしています。ぼくは突き詰めて自分を偽ってきた人間だけれど、音楽まで嘘であってはいけないと思うのです。そんなものはぼくじゃない誰かがつくるし、ぼくにしかつくれない曲は、おそらく暗くて弱い、汚い音楽なのでしょう。ごめんね、皆。ぼくはこんな人間です。いつか皆で笑って音楽ができるといいね。そんな日が来ることをぼくは本当に祈っています。
こういう時、本当に考えることが放棄できたらと思います。なんでだっけ、いつからだっけ、あれ、つらいな、いやでも、ああだめだ、つらい、みたいな有り様で、転げ落ちるように最低な気分になります。本当に、どうせ狂うなら、誰にも真似できないくらいに狂ってくれよ。そんな風に喚き散らしては、煙草を吸ったり、音楽を書いたりしています。漫画や小説ならここらで無垢な少女がぼくを深海から引き上げてくれるのでしょうか。そんな救いを希求しながら、好意を拒絶しているなんて、なんて自己矛盾だろう。幸せになる資格を自分から放棄しています。こんな奴、誰が救ってくれるんだよ。馬鹿だなあ。そんなこんなで今日もぼくは良い曲を書きます。神様にでもなったつもりで、神様の曲を書きます。