2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
才能というのは有限であるという説は、才能ある芸術家や学者のほとんどが、十代や二十代でその全盛期を終えるという話からも過去歴史を遡っても存外的外れというわけではありません。一生を天才のまま終える天才など本当に一握りで、中には後世になってその…
何かを愛す資格も、愛される資格も、ぼくにはないものだと思っていました。何かを愛してしまったら、ぼくが触れてしまったら、途端に汚れてしまう気がして。こんな人間だから、愛されるのも許されてはならない気がして。だからぼくは努めて心を鈍感に、誰よ…
創るという行為について、何か思うことがあるとすれば、人はきっと自分の中にある事物しか創造しえないんだろうなということです。美しい人間からはきっと美しい音楽が、詩が、絵画が生まれるし、汚い人間からは汚いものしか生まれないと思っています。それ…
生来ぼくはひとというものが信じられません。人間不信というやつなのでしょう。ぼくの性質上、親しい人間というのは距離が近いことを意味しませんけれど、とはいえそういった親しい人間ですら、果ては家族ですら、その思惑や意図を勘繰ってしまうのです。そ…