海の手記

報告と記録

2017-01-01から1年間の記事一覧

身の内に怪物を飼っているような気がする。 どうすれば飼い慣らせるのか、あるいは、どうすれば殺せるのか。今はただ、美しく生きる人間が羨ましい。こんなおぞましいものを腹の内に隠しているような人間から生まれでた音楽が、言葉が、物語が美しいわけはな…

はやくこのおぞましい怪物を、私はどうにかしなければ。

教会

罰されていたい。 そうでないと、くるしい。 罰されている間は、空気がおいしい。 誰も罰してはくれないとき、 ぼくはぼくを罰してもかまいませんか。 馬鹿が治るまで。 性欲が消えるまで。 ぼくがぼくでなくなるまで。

京都という街について

この街に来てもう三年と半年が過ぎた。 入居当時空き地だったお隣さんにはよくわからんマンションが建ったし、一乗寺にはラーメン二郎ができた。その点ぼくはと言えば、何も進退なく、相変わらず不健康かつ怠惰な生活を続けている。本だけはそれなりに増えた…

今日は外に出るつもりだった。 なんだかもうどうしようもないところにまで来てしまった。身体はうごかない。頭がわるい。大学入学時に思い描いた私は、少なくとも今の私ではない。 せっかく上手くやれていたのに。いや、上手くやれていたから、分不相応にも…

審判

特別にはなれなかった。 ぼくはえらばれなかった。 なににも、なれなかった。 おそらく今なら死ねるだろう。なんとなくそう思う。余生がすべて消化試合へと移り、ぼくはなににもなれなかった自分を許容できやしない。正直に言ってなんの希望も消え失せてしま…

忘却

久しぶりにブログを書く。気づけばもう春になっていて、審判が目前に迫っていた。花粉症もピークを過ぎて、例年なら一年でいちばん、美術館や水族館、なんてことのない理由で外に出たくなる季節だ。最近日中はずっと寝ていることが多い。起きるともう太陽は…

最近はずっと悪夢が続いている。 厳密に言えば最近というよりはもう何年もと言うべきだろうし、悪夢というには少しニュアンスが異なってくる。生まれてから今まで、やれなかったこと、やめてしまったこと、やりたいこと、そういった類いの夢をいつもみる。 …

なんだかねむれなかった。 未来のことがすこし不安で。 多分ぼくは今年は無理だろう。客観的事実として、素直にそう思うし、納得もしている。ぼくらの目指す門はせまく、実際何年もかけて通るひとというのは珍しいことではないらしく、ならばぼくも平凡だっ…

夜半の独白につき

散らかっている。そう思った。 記憶が、言葉が、その断片が、この部屋には散らばっている。それがとても切ない。こんなにも切ない空間で、ぼくは生活をしなくてはならないのでしょうか。こんな呪いを残していった貴女がすこしだけ恨ましいです。でも、今まで…