海の手記

報告と記録

たくさん泣いてしまった。
これが前向きな選択だと信じている。
信じているけれど、やはりこれはひとつの終わりであることは間違いがなくて。

煙草を吸った。あの人が吸わないと言っていたことを思い出す。今ではお笑い草だ。煙草だけに。
勉強を頑張ろうと思った。最近はどうもやる気が出ていなかったから、このタイミングで取り戻せたことは疑いもなく良いことだ。
ほら、終わりのときですら、ぼくはあの人からもらってばかりだ。

薄れていく。必ず。
それでも繋いでいく。
憑き物がとれたような身軽さを感じて、ようやくぼくも傷だらけだったことに気づく。

あの人に教わった本や、音楽。つながれた人たち。
ぼくはそれに報いるだけだ。
証明するだけだ。
あの人のくれた時間が正しかったこと。
意味が確かにあったことを。

その先に、どうなるかはその時にしかわからない。